月に一度は溺れたい

不真面目に真面目なブログです。感情豊かにセックスしたい。

好き。ずっと見ていたい

めちゃくちゃタイプだ。
まつ毛の長さも、意地悪に上がる片方の口角も。
誰も気が付かないような真をついた意見を、ズバリッと言えてしまう有能さも。


きっかけは些細だった。
近くの部署の先輩だったということと、見た目があの人に似ているということ。
見れば見るほど、惹かれた。
二人の子どもに囲まれて幸せそうなところさえも、魅力に写った。
奥さんと子どもと写ってる写真を他人から貰った時、心底嬉しかった。
父親の顔をしたその人が、とても魅力的に見えた。


やっぱり自分はダメだな、と今日の飲み会で思う。
明らかにも程があるのだ。
明らかに、自分がその人に愛されるはずがないこと。
明らかに、歳が若いから、新人だから構われてもらえているだけなのだということ。


煙を吸いながら、先輩は身の上話をする。
職場では切れ者で、ジョークが好きなムードメーカーだ。
まるで足元にもおよばない、将来有望で素敵な子持ちの既婚者だ。


付いていきたかった。
お酒の許容量は、まだまだ先だった。
明日の要件の方が重かったので、一次会終了後すぐ帰宅を余儀なくした。
もっと夜をともに過ごしたかった。
ただ隣でお酒を飲むだけでいい。
横顔を見つめるだけでいい。


毎日の時間を過ごす職場という空間。
こんな自分を絶対に持ち込んではいけない空間。
そんな場所であの人を感じられる唯一の瞬間。
加えて、素面では絶対にできないラフな関わり方ができる瞬間。
自分に笑いかけてもらえる瞬間。
話しかけてもらえる瞬間。
いじってもらえる瞬間。


どうしたら触れることが出来ますか、と思わずにはいられなくなる。
どうしたら毎日話すことが出来ますか、と立ち居振る舞いに悩む。
そして、意識しすぎて上手く話せないのだ。
会話能力の低さが露呈して、空気が続かないのだ。


……夜中にこんな記事を書いて、保存したまま寝たらしい。
供養にもならないかもしれないが、素直に投稿することにする。