7月が楽しみな理由

7月、様々な予定が決まった。
まず、恋人に会える。
そして、もう一人、会える予定の人がいる。

会えると決まれば、3ヶ月ご無沙汰の身体が燃え始めた。
まず、オカズを欲するようになった。
1日一度もしない日の方が多かったのに、ここ数回の休日は1日2,3回はしないと満足できない。

変態だと、すけべだと、いやらしいと言われたくてたまらない。
自分で男性が興奮する様子を、間近で見たくてたまらない。
おかしくなるほど、心も身体も体裁もぐちゃぐちゃにされたくてたまらない。

手を繋いで、ハグをして、キスをして。
会えた時にしか出来ない愛情の交換を求める恋人としての自分と、
従順を誓って、何もかもを脱ぎ捨てて、はしたなく欲を貪る。
欲しいものだけ貰えるこの関係も、手放せず重宝している自分。

人生は小さな決断の積み重ねでできているという。
その日の予定、仕事の段取り、その日の食事のメニュー、出かける時に着て行く服……。
決断は大なり小なり身を削る。ストレスが溜まる。

だから「決めなくていい」という快楽に気付くと、人間はいくらでも弱くなれる。
従順を誓うということは、そういうことなのだ。
自分の身体がどうなるかは全て、ご主人様の匙加減のみぞ知る。