19歳年上男性の話。
友達募集掲示板、と呼ばれうるツールは結局出会いを探す人も一定数存在する。
「友達でもいい、でもあわよくば……」という線引きが、その人たちを引きつける。
「あわよくばという気持ちは無くはなかった」
「そんなつもりではなかった」
これらは無責任で、とても便利な言葉だと思う。
「人間だもの」と同じくらい使いやすい言い訳だと感じる。
寂しいから、人肌が恋しくなる。
つまらないから、刺激が欲しくなる。
忙しくても、恋人がいても、満たされない欲がある限り求めてしまうものがある。
多忙になればそんなものとは縁を切れると思っていた。実際、この春から夏にかけては自分もそれどころじゃない日々を送ってきていた。
しかし、時間が出来て心がささくれてくると、溢れるものも大きい。
今月はこの人と会える、と思う。こちらの仕事の関係で、どうなるかが正直読めない。
メールから仲良くなった、既婚者の方だ。私が仕事でバタバタしてる様子を励ましてくれる。
40代の方は、仕事に奔走している様子を沢山褒めてくださる印象だ。そして、たぶん単純に若いだけの自分を、可愛がってくださる。
職場や家族にはあまり褒められないことを褒められるのは、自分にとってとても満たされることなので、とても嬉しい。嬉しいという気持ちもちゃんと伝えるようにしている。
背の高い人らしい。少し緊張する。