月に一度は溺れたい

不真面目に真面目なブログです。感情豊かにセックスしたい。

同い年男性(A)の話。

こんな人間関係をずっと続けていたら、「恋」という感情が分からなくなるのではないかと不安に思っていた。
その気配がすると思ったら、するりと手のひらから逃げていくものだと思っていた。


同い歳の人と関わるのは、久しぶりだ。
奇遇にも誕生日まで近くて驚いた。
職業柄なのか、話を聞いて励ますのが上手な人だ。


先日、1度目のデートをした。1泊のお泊まりデートだ。
ランチをして買い物をしてドライブをして。
家にお邪魔してドラマを見て2人でずっと笑っていた。


基本土日休みの彼と、休日のほとんどない私が繋がれるのは、夜寝る前の数時間の通話だ。
もし会えたら、頭を撫でてほしい、と言っていたのを覚えていてくれたらしい。
下心を感じない、労るような優しい手つきだった。


「他の人とも話してみて」
帰り際にそう、彼は言った。
「好きになれそうかどうかまだ分からないし、他の人とも話してみて、それでも僕がいいってなってくれたらいい」
話すようになったきっかけは、私の仕事の愚痴だ。つまり、私のきっかけは誰でもよかったのだということを彼は察していた。
出会って日も浅いので、そういうことを言われるのも確かに納得出来た。


帰りの運転中はずっと手を繋ぎ、別れる前の車の中で何度もキスをした。
「さっき言ったことと矛盾するようでごめん」
他の人と、話さないで。
切なそうに呟いて、触れるだけの優しいキスを何度もしてくれた。