月に一度は溺れたい

好きという気持ちだけでセックスが気持ちよくなるなら、世の中はもっと愛に溢れていたと思う。

俺のものにしたる

刻んだるわ
身体の全部に
俺のものにしたる
この身体は誰のもんや?


半日で3回。
時間が出来たらやることと言えば、性欲を解消することに尽きる。
そんな元日の夜だった。


自由なようで不自由な実家で晦日を過ごし、すり抜けるように離れた。
今から帰るよ、と彼にメッセージを送る。

はい

簡単な返信だけが返ってきた。


ちょっとした冷戦状態だった。
筆者は彼に、好きな人がいると話した。

全部、受け入れるよ
俺に出来ることはそれしかない
壊れる日が来るなら、その時はその時
でも今は、お互いがお互いを必要としてる
だから、今ではない
ただそれだけ

念を押すようにこうも言われた。

明日も続くと思いなや(=思うなよ)
当たり前と思った日が、壊れる日や
毎日が特別
ただいまと言われる、今日も無事に帰ってきてくれたんやなと思う
それだけでその日は特別
出会った日から毎日、俺に当たり前なんてない

「ほなら、この話はもうやめよ。
行き詰まったら、休めばええねん。
大切だからこそ、なあなあにしたないねん」
優しくそう言われた時には、筆者の目からは涙が溢れて止まらなかった。


愛情の対象があることを、彼は幸せだと話した。
生きてて楽しいで、毎日飽きひん、と彼は言った。
筆者はその愛情と優しさに甘えている。
でも彼はそれでいい、と言った。
「他のところで頭おかしくなるくらい頑張っとるやん。そりゃ、頭おかしなるよ」
ありがたいと思った。