月に一度は溺れたい

不真面目に真面目なブログです。感情豊かにセックスしたい。

最初で最後(その5)

汚れたのを舌で舐めとって、指の付け根の方まで咥えて綺麗に掃除した。
舐めたり吸ったりしていると、彼の指が口の中を探り始め、上顎のところと喉の奥に気持ちいいポイントがあることを見つけた。
指先で優しく舌を引っ張り出されてくすぐられるのも、気持ちよかった。
どこで覚えたんだろう、と思わせるくらい、いやらしくて器用な指使いだった。

すっごくエロい……

真面目な彼の口からそんな言葉が出て、私も興奮した。


「挿れますか?……したこと、ありますか?」
と私が聞くと、

……ご経験は?

と逆に聞かれた。私は、
「一応、、」
と答えた。
半同棲までしてたくせに、「一応」だなんて、今となっては笑ってしまいそうになる。

よし!

「なにが『よし!』ですか?」

え?やるってことですよ

確か、しばらく使ってないやつがここに……と、隣の部屋の物置を探って、彼が3,4個のゴムを持ってきた。
「そんなの、持ってたんですね」

昔の余りです

その「昔」をここで追及するのはさすがに野暮だとわかった。


十分に濡れていたので、お尻の下に枕を置いて、挿入した。

やばい、きもちいい……

と余裕なさそうな表情で動く彼を見ていると、胸がいっぱいになる。
いつも、余裕そうに出勤して、余裕そうに人と話している彼の表情とは思えなかった。