最初で最後(その9)
誘われて、再び寝室に戻った。
部屋に入ると私は彼に抱きついて、沢山キスをした。
○○さんは小さいですね、頭に顎が乗りますよ
と言われて頭頂部に頭を乗せて遊ばれた。
そうしてまた、キスをされた。
突然、世界がくるりと回って宙に舞った感覚に襲われた。
お姫様抱っこをされてベッドに運ばれたのだ。
すごく細身で筋力なんてないと思っていたばかりに、意外と力があることにビックリしてしまった。
ベッドに横たわらされて、頬から首回り、鎖骨の辺りをいつまでも指でなぞられた。
「肌が綺麗だから……ずっと触ってるんですか?」
それもあるけど……反応が、可愛くて
そのまま再び服を脱がされた。
明るくて、よく見える
と彼が笑うので恥ずかしくてうつ伏せになると、背中に唇を落とされた。
ここも、感じるんですね……
また指で中を責められ1回果ててしまうと、彼は嬉しそうに
大丈夫ですか?
と笑った。
「私ばかり気持ちよくなってしまって、ずるいです」
じゃあ、何がしたいんですか?
と聞いてくる彼は、意地悪だなぁと思った。
(嫌いではないけれど)
「口で……したいです」
と私が白状すると、
じゃあ、お願いします
と彼が横になった。
余裕そうなのが癪だったので、頑張った。
「きもちいいですか?痛くないですか?」
めちゃくちゃきもちいいです……。そんなこと、どこで覚えてきたんですか?
と頭を撫でられると、幸せしか感じられなかった。