月に一度は溺れたい

不真面目に真面目なブログです。感情豊かにセックスしたい。

平日のラブホの宿泊は安い

平日に丸一日有給が取れる日なんてあるのかと驚いたのは、先週のことであった。
その日の仕事がまるっと無くなった。だから会社に休みを貰って一人東京へと向かった。


まず話しておくべきは、あの人との再会である。

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有給が取れたその日、ダメ元であの人に連絡をした。ご都合いかがですか、と。
驚くべきことにその後、返信がきた。これが再会の前日のことである。
泊まりで会うことさえ可能だと分かった。半年以上会えなかったのが嘘のように、全てがトントン拍子で進む。
最後には通話しながらの自慰を促され、次の日への期待を胸に翌日職場へと向かった。


居住地から、片道約2時間。
2月に会った以来のあの人は、少し痩せたように見えた。
短髪と優しい二重、目尻のシワ、若々しいパリッとした声。
あの人が目の前にいる。その事実に、夢のような一日を予感せずにはいられなかった。


たとえ会えなくても、通話やメッセージで筆者を可愛がってくれたあの人との時間は、何もかもが幸せだった。
溜まっていたものを少しずつ解放していくための、長い長いハグとキス。
決して表には出せない愛しさを包み込むような、筆者からの御奉仕。
優しくて意地悪な言葉と指と舌使いで、激しく果ててしまった直後の交わり。この日は筆者にとって、初めて潮を吹いた記念日となった。


夜と朝、2度の交わりで筆者の中で果ててくれた。
あの人は、筆者の身体を「作る」ことが出来る。
服だけではなくその内側の、筆者を日常の中に閉じ込めている殻も破いて脱がせてくれる。


驚くべきことに、1晩過ごしたあとはランチとデートでさらに時間を共にした。21時に合流し14時に解散。17時間も一緒にいたのだ。これは、これまでの逢瀬の平均の4倍以上の時間である。
都会の街を歩きながら、若い頃の話を聞く。筆者や筆者の周りでは絶対に経験しないであろう経歴を持つあの人の話は面白い。あの人は否定するけれど、若い頃はモテてたんだろうな、と流れた時に思いを馳せる。
本当に色々話してくださる。真偽は不明だが、曰く「親友と奥さんくらいにしか話したことない」ような話もしてくださる。
既婚のアラフォーと25歳の新社会人。本来、関係を持ってはいけない2人の人間。
愛してはいけない、愛されなくて当然。
繋がれるのは、身体が求めているからで、決して愛ではない。


「また、都合が合えば」
控えめに繋いだ指を離して、手を振った。
長い長いエスカレーターでホームに降りていく途中、何度もあの人を振り返った。しかしながら東京の人混みというものは、あの人の見送る姿を1度しか確認させてはくれなかった。


余談であるが、部屋のテレビで石田衣良氏の作品「娼年」の実写映画を見た。あの松坂桃李をあそこまで脱がせるのはなかなか凄いと思った。途中で見ているこちらも行為を始めたので最後まで見れなかったが、いつか最後まで見てみたい。
娼年」は、中学時代の愛読書の1つだったのだ。そう言ったら、あの人は「その頃からそんなエッチだったんだね」と笑った。