月に一度は溺れたい

不真面目に真面目なブログです。感情豊かにセックスしたい。

例え、きっかけが中出しでも(その4)

あ、やばい……

ゴム無しで挿入していた彼が慌てて体を離した。
引き抜かれた彼のものから、勢いよく精子がほとばしる。
手でしごいたりすることも無く放出された液体は、お腹の辺りに大量に出て、胸にまでかかったものもあった。
彼いわく、突然出そうになって、抜いた瞬間出てしまった、とのことである。


この夜、私たちは4ヶ月を迎えた。


朝、「おはよう」と彼を起こす。
この日もまた、彼は出勤日だった。
寝ぼけ眼で着替えを済ませた彼に、
「今日で、4ヶ月だよ」
と伝えると、にっこりと笑って抱きしめてくれた。

おめでとう
いつもありがとう
大好きだよ

一瞬強く抱きしめられたかと思ったら、そのまま私の体は数センチ宙に浮き、メリーゴーランドのようにくるくると回った。


午前で勤務を終えた彼が帰ってくる。
セロリの葉を使った天ぷらを揚げて、天ぷら蕎麦を楽しんだ。
セロリの葉の天ぷらは、春の山菜のようなほんのりとした苦味があって美味しいのでオススメである。


食べ終わってからはゆっくりと過ごした。
私は、離れてしばらく経ったとはいえ、フラフラとこの地を歩けるようになった訳ではない。
ましてや彼と2人でなんて、到底難しい話である。
疲れて眠りこける彼を背にして、食器の片付けや洗濯・アイロンがけなど、できる限りのことをして2人きりの中での私の時間を過ごした。
目を覚ました彼の脇、ベッドに腰掛けると、彼は少し甘えるように膝枕で寝転がった。
締まらない顔は幸せそうで、そっと髪を撫でると、ニコッと笑った。
なんて可愛い生き物なんだろうと思った。