同い年男性(B)
最後に、本当に身勝手で、最低なお願いをしても、いいですか? 頭を抱きしめられたまま、なんだろう、と思った。 今まで散々振ったけど、やっぱりお付き合いしてください、とかかな? 付き合えないのは変わらないけど、私のことが好きになってきました、とか…
今になって急に、寂しいと感じます 抱きしめられているので顔は見えなかったが、彼は鼻を啜っていた。 もう1年あればって、思います。○○さんのことをもっと知れたかもしれないし、私のことも知って貰えたと思います 私は、○○さんの思っているような人間じゃ…
もう繋がってもいいと思ったが、 まだ触っていたい…… と彼が私の身体を触り続けていた。 私は焦り始めていた。 またしても私の身体が乾いてきていたことが気になり始めたのだ。 それと同時に、彼のも萎えてしまった。 いざ挿入、という場面で、柔らかいしや…
誘われて、再び寝室に戻った。 部屋に入ると私は彼に抱きついて、沢山キスをした。 ○○さんは小さいですね、頭に顎が乗りますよ と言われて頭頂部に頭を乗せて遊ばれた。 そうしてまた、キスをされた。 突然、世界がくるりと回って宙に舞った感覚に襲われた。…
……なーんてね 冗談だった。 趣味の悪い冗談だと思った。 忘れるわけないじゃないですか。あんな夜中に30分も歩いてここまで来てくれたんですから そう言って、おでこをコツンと突き合わせて、頭を優しく撫でてくれた。 そして、 10時か……まだ寝れる と言い残…
行為の最中、睡魔に襲われそうな表情の彼を見て、 「1回寝ますか?」 と提案し、寝ることにした。 危うく全裸で寝そうになるところを窘めて、ちゃんと服を着ようよ、と服を着させてから寝た。 さて寝よう、となった時にいつもの私のアラームが鳴ったので、朝…
しばらく動くと、彼が疲れてきた様子を見せたので、 「今度は、私が上になろうか?」 と提案した。 じゃあ、お願いします と、彼と私と上下逆になる。 上から被さるように挿入すると、 わ、、これは、、すごい と震えるように感じてくれた。 あの時の溶けそ…
汚れたのを舌で舐めとって、指の付け根の方まで咥えて綺麗に掃除した。 舐めたり吸ったりしていると、彼の指が口の中を探り始め、上顎のところと喉の奥に気持ちいいポイントがあることを見つけた。 指先で優しく舌を引っ張り出されてくすぐられるのも、気持…
身体中を指先で優しく触られると、声を我慢するのも難しくなってきて、彼の手が下に伸びた時、 すごい、濡れてるね と言われた。 恥ずかしかった。 でも、本当に、すごかった。 中に指が入ってきて、探るように出し入れされた。 普段はどんな風に触ってるの…
ベッドに押し倒されて、深いキスが長く長く続く。 甘くて苦しくて、声も少し出た。 隣の人に聞こえるから……声は我慢して? と言われると尚更ドキドキした。 首回りや腰周りを撫でられると反応してしまい、彼の目も段々熱っぽくなっていくのが分かった。 あの…
彼のベッドを借りて寝ることになった。 彼は床に寝袋をしいて寝ようとしていた。 申し訳なくなって、 「至れり尽くせりですみません。○○さんには、甘えてばかりです……」 とベッドの上に座って謝った。 でも、手を繋ぎたくて手を伸ばすと、床で膝立ちになって…
最初で最後だと、思ってあなたに会いに行きました。 だから最後まで私はワガママでいられました。 貴方はもっと、ワガママ言っていいんですよ? 今までどれだけ我慢して、頑張ってきたんですか。 あなたの優しさを、独り占めしたいと思ってしまいます。
気の許せる同僚に、これまでの経緯を打ち明けた。 彼のことは、同僚以上には思えないし思われてもいない、という彼女たちの言葉を信用したので、アルコールで口を滑らかにしてから、話した。
目を瞑ると、思い出します。 あなたの冷たい手が、私の頬を包んだことを。
お願い。 自分でも、ひどく悲しい声が出たと思った。 そんな、物欲しそうな顔したってダメですよ。 彼がそう言ってなだめてくれているのに、私は求めることをやめられなかった。
白くて滑らかな肌だと、いつも思いながら見ていた手。 華奢なのに、不思議な程に柔らかかった。
密室。2人きり。迫る時刻。 「○○さんと、もっと仲良くなれたらと思っています。 ○○さんは、どう思いますか?」 対峙する。私は緊張し、彼は何故か、不敵な笑みを浮かべている。
何を話していたら、こんなにも時は瞬く間に過ぎるのだろう。 微笑みかけられると、冷たい風に冷えた身体も温まってくる気がした。
朝一番に出勤した。 自分のデスクがある部屋に向かう。もちろん誰もいない。 この部屋の住人は、家庭を持つ人と朝が弱い人が多いので、朝が遅い。
話せていない。 話したい。 笑顔を見たい。 他愛のないことで、 2人で笑いたい。
片想いなんてしたことなかった。 自分のことを好きではない(もとい、どう思っているか分からない)人を好きになること。 そんなの、耐えられるわけがないと思っていた。 愛してくれない人を愛するなんて、リスクしかないと思っていた。
夢を見た。 夢でも緊張していた。
特別なんて求めてなかった。 見てるだけでよかったのに。
真相が分かった。
翌日の昼に返信があった。
仕事(ハラスメント)のせいで生活リズムが乱されがちなので、人とご飯を食べる約束もままならない。 直接話して約束を取り付けるのが礼儀なのだろうが、仕事終わりに何を言い付けられるか分からないので、様子を見ながらチャンスを伺うことになる。
「あ、○○(筆者)さん!」 彼のデスクの近くを通る際、呼び止められた。 心臓がひとつ、拍を打つ。
至極ざっくりとした分類をすると、筆者は男職場の人間で、彼は女職場だ。 仕事をしている場所は同じだけれども、全く違う畑の業務なので、そうなってしまう。
「好きな男性のタイプ」と「実際付き合う恋人のタイプ」とは、まるで異なる場合の方が多い。 理想通りの恋愛なんてない、ということなのだろうか。 彼はどちらかというと、「理想」側の男性だ。